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Wikipediaで暴れる福音派

公開日: : 未分類

わけあって、北村慈郎氏について調べていたら、ウィキペディアにとんでもないことが書かれているのを見つけました。

北村慈郎氏というのは、日本のプロテスタントの最大教派である、日本基督教団の牧師だった人で、信者以外の人に聖餐を配ったのが教団の教規に違反しているということで、一方的に牧師を辞めさせられてしまったのです。実際のところ、信者以外の人に聖餐を配っている教会は他にもいくらでもあるにもかかわらず、です。

私は日本基督教団の信者ではないのですが、どうも聞いたところによると、教団の実権を握っている主流派の人たちが、反主流派の勢いを抑えるために、適当な口実を付けて吊るしあげたというのが真相のようです。

さて、ウィキペディアのその北村慈郎氏の項目(があることすら驚きですが)にどんなことが書かれていたのかといいますと、

(注:以下は偏見のある表現であり、前後の文脈を切り捨てて、これを読む人をミスリードさせる) パウロ書簡の正典性を否定している。また、週3日間労働になれば、牧師職はいらなくなるかもしれないが、現代の社会では実現されておらず、暫定的に牧師職は必要であるとしている。

とのことです。わざわざ(注:以下は偏見のある表現であり、前後の文脈を切り捨てて、これを読む人をミスリードさせる) などと書かれているのが異様さを感じさせます。おそらく、問題があると感じた別の編集者が後で付け足したのでしょう。それなら消してしまえばいいのにと思いますが。
単なる一牧師の記事が存在すること自体驚きですが、百科事典の項目にこんなことを書く必要があるのでしょうか。「パウロ書簡の正典性を否定している。」というのは、北村氏が信仰のない人だと誤解させかねない文言です。ノートを見たところ、これを書いたのは、Evangelicalという文字通り福音派の人物で、北村氏の著書から取ってきたとのことですが、なぜそこだけを書く必要があるのか理解できません。おそらく福音派からすると、北村氏の立場が気に入らないから恣意的に載せたのでしょう。Evangelicalは、「使徒パウロがパウロ書簡を書いたことを否定していらっしゃいました。」と書いていますが、パウロの名によって書かれている書簡のいくつかが実際はパウロによるものではないというのは、現代の聖書学では常識のことであって、なにも北村氏独自の立場ではありませんし、だからといってそれらの書簡が正典性を失うなどとは多くの聖書学者は考えていないはずです。Evangelicalのやっていることは、百科事典の編集でも何でもなく、単なる誹謗中傷にすぎません。北村氏もただでさえ苦しい立場に置かれて大変でしょうに、何も知らない輩にこんなことを書かれて本当に気の毒だと思います。

さて、このEvangelicalという人物、前にもウィキペディアを見ていたら良識を疑うようなことを書いていて、憤りを感じたのでその時にもこうして記事を書こうと思っていたのですが、考え直したのです。しかし、今回のことで再び考えが変わりました。

その時私が見ていたのは、「ヨハン早稲田キリスト教会」の記事です。ヨハン早稲田キリスト教会というのは、正体を隠した強引な勧誘でカルト性が問題になっている、韓国系の教会です。問題になっているにもかかわらず、そのことが書かれていないのは、おそらくヨハン教会側の人物が自分に都合の悪いことは書かせないように、また書かれたとしても消しているからだと思います。ヨハン教会の問題に積極的に取り組んでいる川島堅二氏という宗教学者がいるのですが、ノートを見たら、その人のサイトにリンクする、させないという話になっていて、Evangelicalは「川島堅二氏は、婚前交渉の罪を容認するなど、到底正統的なキリスト教では認められないことを主張しているので、キリスト教福音主義の専門家とは見なせません」とのたまっていたのです。Evangelicalにとっては、カルト教会でマインドコントロールされている学生が出ている事実よりも、婚前交渉が云々という戒律のほうが大切なのです。なんという隣人愛のない態度でしょうか。聖書に出てくる律法主義者とはまさに彼のような人のことだと思います。

Wikipediaは素人でも編集できる以上、首を傾げるような記述を見かけることがあるのですが、今回取り上げたのはその最たる例だと思います。百科事典は、自分の党派のドグマを主張する場ではありません。そんなものは害悪を撒き散らすこと以外のなにものでもないことです。そんなに自己主張したければWikipediaではなく私のようにブログでやればよろしい。それでも害毒には変わりはないですし、相手してくれる人がいるかはわかりませんが。

幸い、Evangelicalは2014年現在は編集活動を行っていないようです。彼には百科事典の編集者としての資質があるとは到底思えませんので、今後も二度となにも書いてくれないことを願っていますし、今度上記のような悪質なことを書いたら、他の編集者の方は、ブロックするなりWikipediaから追放して欲しいと思っています。

ところで、私は常々思っていることなのですが、死後の世界があるとしたら、Evangelicalのような敬虔なキリスト教徒様はきっと天国に行くことでしょうが、こんな連中で溢れかえる天国は果たして天国といえるのでしょうか。むしろ地獄ではないでしょうか。私なら彼のような人と天国で高みの見物をするよりも、不信者とされている人たちと共に地獄で苦しむほうがマシだと思います。そもそも、福音書で描かれているイエス・キリストこそそれを実践した人物ではないでしょうか。イエスは、当時の社会において信心深い宗教家様様ではなく、むしろ世の中から爪弾きにされていたような人たちのところに赴いて、奇跡を起こしたり、食事を共にしたりしていたはずなのですが。

私は福音派の人が苦手なのですが、それはEvangelicalのように、見せ掛けの敬虔さから他人を見下して差別するような人を往々にして見かけるからです。同じキリスト教の看板を掲げていても別のものを信じていると思わざるを得ません。彼のような人たちも自分の了見の狭さに気づいてくれればよいのですが、それができないのであれば、どうか自分たちの教派の中で引きこもって、社会には影響を及ぼさないで欲しい、間違っても伝道などはしないで欲しいと心から願っています。彼らは人を救うどころか駄目にすると思います。

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