5月16日の読売新聞の編集手帳がひどい

私は新聞を取っていません。必要性を全然感じませんし、いわゆる社説やコラムの類は安全圏から人を見下すような、読んでいてムカムカするたぐいのものが多くて尚更読む気が失せます。今でも朝日新聞の天声人語が名文だなどという人がいるのかどうかは知りませんが、少なくとも私は全く理解できません。
実家では読売新聞を取っていて、朝食を食べながら久しぶりに一面に載っていたコラムを読んでみたら、噴飯物の酷い内容でした。

いつもの「編集手帳」のほかにもう一つコラムがあって、二つとも集団的自衛権の憲法解釈の変更について述べているものでした。あまりにも幼稚なのでわざわざ論じるのもバカバカしいものですが、我慢して思い起こしてみますと、一つは、憲法解釈を変更した吉田茂が戦後日本の繁栄をになったと評価しているものでした。しかし、そんなことはあくまで結果論であって、吉田の憲法解釈変更がプラスとして作用したとそう簡単に断定できるものなのでしょうか。繁栄を担ったのだとしても、アメリカとの関係に配慮してコロコロと都合よく憲法解釈を変更する、一貫性のない日和見主義者であったことをアピールしているだけで、賛辞になっていないと思います。

もう一つの編集手帳のほうは、いつものように故事かなにかを絡めて、憲法解釈変更について、友人が困っていたら助けるのが常識的な態度だと書いていましたが、詭弁にも程があるでしょう。戦争に介入するという行為と、単に友達を助けることとを本気で同列に語れるものだと思っているのでしょうか。読者を馬鹿にしているとしか思えませんが、こんなことを臆面もなく全国紙の一面に載せることがまかり通るということは、騙される人が世の中にたくさんいるということなのでしょうか。情けないです。
国としての主体性はどうでもよく、アメリカの言いなりになるのに何ら疑問を感じていないのでしょうか。だとしたら奴隷根性という他はありません(功利主義的なのかもしれませんが)。それでも解釈変更に賛成するなら賛成するで、もう少し論理的に飛躍のない、説得力のある主張をすべきでしょう。

大手の新聞記者の知的レベルはこの程度なのでしょうか。それとも、この程度の文章でも世論を煽って誘導できるとやはり国民を馬鹿にしてわざとこんな詭弁を垂れ流しているのでしょうか。どちらにせよ、マスメディアとしての機能を十全に果たしているとは言いがたいものです。私個人は尚更、今後も新聞を取ることはないだろうと改めて感じました。

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