祖母に電話する

最近生活能力が低下してきている昨日89才の祖母がどうしているかと思って電話をかけたら、いつものように、今度来たら小遣いをあげるからねと言ってくれた。耳が以前に増して遠くなり、また、人に物を盗られたというような認知症の症状も出始めていることもあって、一方的にいつもどおりの半ば定型文のような言葉をしゃべるのみで悲しくなってきた。確かにこの年になってもお金をもらうのは嬉しい。それは間違いない。でももしかして小遣いをやるくらいしか自分にできることはないと思っているのだろうか。決してそんなことはないのだ。ただ顔を見て談笑できればそれでよいのである。

ただもう電話では話らしい話はできまいから、とりあえず面と向かってじっくりと話したいと思う。先に書いたように、かなり耳が遠くなっているので前に座っていても意識して大きな声を出して話さないと、こちらの声を聞き取ってもらえない。すると脳の老化と相まって、必然的にあちらが一方的に話すことになる。しかし間違っていることを言っている時は、耳を傾けつつも堂々と間違っていると指摘すべきなのだろうか。あまりこういう書き方をしたくはないのだが、もはや正常な判断能力を持っている人と同じように接していてはほとんどコミュニケーションが成立しないのである。そのような人にお金をもらうのはなおさら気が引ける。このような老人と話すためのコミュニケーション術のようなものを身につける必要があるのではないか。こちらの心構えが必要なのは言うまでもないが、テクニックも大事であろう。

もうあと何年生きるかはわからない歳まできているが、わだかまりなく、良い人生であったと感じていて欲しい。波瀾万丈な人生だと思う。親不孝なことに、私の父である末息子も先に死んでしまった。もちろんその経緯は色々あったのではあるが。しかしその分、残った息子や孫に対してはなにも心配して欲しくない。

もう一人の祖母に対してでもあるが、生きている間に経済的に自立して恩返しできるかどうかは未だわからない。それが歯がゆい。もちろんそんなことは関係なく愛してくれるのであるが。

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