発売から1ヶ月と10日近く経って、私の個人的なこのゲームの感想を述べます。
幽遊白書は連載終了から何年もたっていますが、今でもドラマCD化されるなど、いまだに人気を保っている作品です。
そんな中のPS2ゲーム化はまさにファン待望だったといえるでしょう。
で、肝心のゲームの感想ですが、さすがPS2のソフトだけあって、かつてとは比べ物にならないくらい綺麗に3Dの幽白キャラが動いてくれています。 そして原作どおりの豪華声優陣によるフルボイス。原作さながらに小兎や樹里が戦闘中に実況してくれるのには驚きました。 ただ、各種モード選択時はスキップできるものの多少くどかったですね。
キャラクターはファンの期待をほぼ裏切らない、的確な選択だったと思います。しかし、鈴句、凍矢、美しい魔闘家鈴木の魔界で戦っている姿は見たかったです。ジョルジュ早乙女と煙鬼はいらなかったかな。
戦闘システムは、賛否両論と思いますが、10カウントダウン制が斬新でした。スティック回転で手は疲れましたが。 ボタン一押しとレバーを倒すだけで技を出せるのは、一撃必殺技はややバランスを崩しがちだったと思いますが、格闘ゲームをやりなれている人には物足りなかったかもしれませんが、この手のゲームが苦手な人にもとっつきやすくて良かったんじゃないでしょうか。
しかし、いかんせん底が浅すぎます。特に一番盛り上がるはずのストーリーモードは原作再現をうたっているにもかかわらず、あまりにも省略されすぎて逆に盛り下がってしまいました。このゲームの登場しているキャラクターしか存在しないかのような扱いはいかがなものでしょうか。
暗黒武術会編では、例え顔見せだけでも先述の鈴句たちや、左京や瑠架達を出して欲しかったですね。そういえば蛍子のようなこちら側のキャラもエンディングくらいしか登場していませんし。あと、結局原作どおりの組み合わせで戦ったほうが隠しイベントを見れて得をするというのもいただけなかったですね。タイトルのテロップや予告編を再現するのならストーリーそのものを再現して欲しいものです。
次の仙水編。とりあえずこれはなんですか?手抜きとしか書きようがありませんね。なんで修行モードから突然現れる?原作再現どころではありません。もちろん神谷、刃霧、樹といった能力者の面々は一切登場せず。せめて戸愚呂兄が出ているんだから、工夫すれば使えるでしょうに。ちなみに、蔵馬を選んで戸愚呂兄と戦うと、戦いの前に仙水編でのセリフ「もういい、ケリをつけてやるよ」が聴けます。こだわり方が間違っていると思うのですが。
戸愚呂兄といえば暗黒武術会の番外編3もいらなかったです。あれだけゲームオリジナルですし。ジョルジュなどにやられては、不死身の戸愚呂兄がうかばれません。
魔界編も共通部分が多い上に短すぎです。原作を忠実に再現するのなら、煙鬼は出さず、「FINAL」のように後日談で、優勝を逃したというようにしたほうが良かったと思います。 エンディングではアニメ版そのままのアニメが流れますが、あれは使い回しなんでしょうか?もしそうならそれもどうかと。
あと、CPU戦全体にいえることですが、あまりにも弱すぎます。簡単操作がコンセプトなのかもしれませんが、あれではよりストーリーモードで興ざめします。「じごく」にしてやっと歯ごたえがあるくらいですね。
本編とは関係がないですが、公式ホームページのキャラクター紹介で、酎や陣、死々若丸の項目はいつ完成するのでしょうか。発売して1ヶ月たっているのに完成していないとは、正直、スタッフのやる気を疑います。
人気のあるマンガのゲームを適当に作ればそれなりに売れてくれると思っているのかもしれませんが、たとえ買っても乱雑な点はファンは見逃しませんよと。
あくまでこのゲームを楽しむのは幽遊白書が好きだということが前提なのではないでしょうか。同作品を知らない方がプレイすれば楽しめるのかは疑問です。最初からファンがターゲットなのでしょうが。
いろいろこき下ろしてしまいましたが、決して面白くないというわけではないんです。例えば形態変化などはきっちり再現できていますし。ただ、最初から「FOREVER」という割には多々詰めが甘かったということです。
つかの間の復活としては良かったかもしれませんが、歴史ある幽白ゲームの最後を飾るには正直、「期待はずれだねェ」と。 私としては、今作での反省点を活かし、いつか「FOREVER」を超える作品を作って今度こそ幽遊白書ゲームの最後を飾ってくれることを、バンプレストに願うばかりです。