「幽遊白書 魔強統一戦」の紹介、感想

トレジャーが開発、セガから発売された初めてのメガドライブ用幽遊白書ソフト。(後から出たもう一本は未プレイ)

いまだに名作と名高く、一時は10000円を超えるプレミアがついており、2005年4月現在でも箱、説明書付なら5000円以上で取引されています。では何がこのソフトを名作と呼ばせているのでしょうか。

それはさまざまなシステムを贅沢に搭載しているだと思います。

まずは私が知っているSNK社の格闘ゲームから取ったと思われるシステムから。餓狼伝説の2ラインバトル。龍虎の拳の超必殺技、挑発で相手のゲージを減らし、「FINAL」も採用しているボタン押しっぱなしでゲージ回復といったところでしょうか。

他にもありがちなキーを逆に入れるのではなく、ボタンを押したり攻撃で相殺するガードシステムや、2段ジャンプ、溜めて威力を増す飛び道具、チェーンコンボといわれる通常技のキャンセル、炎殺黒龍波を方向キーで操作できたり、さらにはマルチタップを使った4人対戦にも対応していたりととにかくいろんなシステムが満載。

今では全体的に質が上がっていますが、当時のアニメや漫画を題材にしたゲームは得体の知れないものも少なからずあったことを考えればまさに贅沢な出来といえるでしょう。

しかし、このゲームが悲劇的なのはメガドライブというハードで出てしまったことでしょう。ですから発色はライバル機のスーパーファミコンに比べて圧倒的に少なく(64色!)、結局メガドライブ自体、後に競争に敗れて消えてゆくことになるのですから。 ですがこのゲームがやりたかったことをすべて潤滑に実現しようと思えば、PS2やGCが台頭する、大容量ハード、ソフトの時代にならないと無理だったのかもしれません。

現在このソフトの構想が、長い時を経て発表されたFOREVERの代わりに練られたのならどうなっていたのでしょうか。 <

p>逆に書けば、メガドライブという今では消えてしまったマイナーなハードで発売されたから名作と謳われているのかもしれませんが…。

<登場キャラ> 幽助、桑原、蔵馬、飛影、幻海、酎、陣、戸愚呂(兄)、戸愚呂(弟)、樹、仙水 (樹が原作の冷静な雰囲気とは違って「うおぁぁぁ!」とか叫ぶ。戸愚呂(兄)が出てるのもポイント。)