100分de名著『愛するということ』を見る

NHKのEテレで毎週水曜日の午後11時から放送している番組『100分de名著』の今月のテキストは、エーリッヒ・フロムの『愛するということ』だということを知った。Twitterを見ていたら、たまたま私の出身大学の図書館のアカウントがそのことをリツイートしていたおかげで気づくことができました。
『愛するということ』は、大学時代に一期上の人が卒論で扱っていて、私も触発されて一回は通読したことがあります。原題は「THE ART OF LOVING」。直訳すれば「愛の技術」であります。フロムは一貫して、愛とは修練して獲得する技術なのであると、現代社会への批判を絡めて説いています。通読したといったものの、未だ私は愛に飢えてはいるが愛することができない人間だと思っております。それは、フロムのいうように、「その技術を修得することが自分にとって究極の関心事」になっていないからでしょう。この機会に再読したいと思います。

番組の方も、訳本を開きながら見てみましたが、翻訳者の鈴木晶氏によるわかりやすい説明がなされていました。本の方も難解な表現はなく、思想系の本に慣れていない人でも読み進められる内容ですので、読んだことのない方は是非ご一読をおすすめします。

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