書遊京都店に行く

私は小学1年生の頃から習字教室に通っており、惰性でだらだらと今でも書道を続けています。ほとんど練習していなかった年もありますし、年数の割に全然大したことないですが。

生徒の書道道具は基本的に先生が仕入れてきたものを使っていて、私も別段不満があるわけではなかったのですが、今年か去年頃からか、他にも色々なものを試してみたい、もっと自分に合ったものがあるのではないかと思い、ネット通販や実店舗で筆や紙などを買っては試してみています。

現在書いている課題を書いているときにどうも筆がしっくりついてこないのと、半切の画仙紙が少なくなってきているので、昨日京都に出かけたついでに書道用品店に寄ってきました。

最初は大阪の福島にある、「書遊」の大阪店に寄るつもりだったのですが、用事が長引いて閉店に間に合わなくなったため(大阪店も京都店も午後6時閉店です)、初めて京都店へ行ってみることにしました。場所は高倉三条下るで、地下鉄の烏丸御池駅からも四条駅からも歩いたら5、6分くらいでしょうか。京都に住んでいた頃はよく自転車で来ていたあたりで少し懐かしくなりましたが、そこの書遊には一度も行ったことがありませんでした。

さて、何ヶ月か前に大阪店には行ったことがあるのですが、それに比べれば京都店の面積は圧倒的に狭かったです。というより大阪店が一般的な書道用品店に比べて広すぎるのかもしれませんが。
それでも限られたスペースに商品がめいいっぱい並べられていて、品揃えが悪いとは感じませんでした。筆も紙も種類が多く、ぱっと見た限りでは、墨液も普段使っている開明のものだけで何種類もありました。

あまりにたくさんあってわからないので、お店の人にこういうものが書きたいんですがと言ったら、親切に筆も紙もいくつも提案してくれ、筆は「秀筆堂」ブランドの自社製品のみですが試し書きもできましたし、紙も他にもあちらからどんどん持ってきてくれました。大阪店に行ったときも感じましたが、陰気臭ったり、威圧感があるようなことは全然なく、接客はかなり良いお店だと思います。

もともと店に入ったのが確か5時半過ぎだったのと、試し書きしているとあっという間に時間が過ぎていったので閉店時間になり、あまり落ち着いて選べませんでしたが、結局紙は少し滲む安めの単宣と、にじみが弱いが値段はちょっと高いものを10枚ずつ買いました。いきなり100枚買うのは無謀すぎます。
筆はやや柔らかめの兼毫筆二種類を試したうちの硬い方を買いました。これは2000円台前半で、大人が使うにはかなり安い部類には入ります。自社で量産しているからでしょう。すぐに毛が抜けるようなことがあったらさすがに困りますが、別に大きな書展に出すわけでもない私程度ならこれくらいのもので十分だと思います。

余談ですが、私の他にも学生さんらしきお客さんが来ていました。その人がそうなのかはわかりませんが、書道が専攻できる大学がいくつもあるのは京都くらいでしょう。

帰宅後、早速買ったもので隷書を書いてみましたが、店で使ったときよりも柔らかく感じました。もう一本の方だったら私にはちょっと柔らかすぎたかもしれません。別の店で買った、2000円未満のもっと安い筆よりも波磔が楽に出せた気がします。まあ、そもそも太さが違うし毛の量が多いから当然かもしれませんが、半切二行の一般的な隷書なら今回買った筆くらいの太さのほうが使いやすいのでしょう。もちろん、個人差だらけの世界ですのであくまで私は、ですが。

あまり道具にこだわりすぎてそこに溺れてしまっては本末転倒ですし、お金がいくらあっても足りませんから、隷書は当分これで書いてみたいと思います。それだけ耐久性があるか試したいですし。
紙はまだどういうものがいいのか、特にどれくらいの厚みや滲みが良いのかよくわかっていないので再考の余地ありです。

書遊に限ったことではありませんが、京都市内で書道をしている人は気軽に行けるところに専門店があって羨ましいです。

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