耐震補強工事の見積もり
今私が住んでいる祖母の旧宅は、築40年に達していて、あちらこちらにガタがきています。堺市では古い木造住宅への耐震工事の支援を行っているので、昨年引っ越してそれほど経っていない時期に一度、市を通して業者に現地調査を依頼して見積もりを取ってもらったことがあります。
結果は、一応倒壊しないというレベルの点数が1に対し、0.1しかありませんでした。南海トラフ地震がいつかやってくることを思えば怖すぎます。工事は最低限のもので350万円ほどだったと思います。補助金の上限が120万円ですから、230万円くらいでしょうか。
ただ、祖母は自分が実際に住んでいない以上、リフォームをすることに難色を示しています。私が出すと言っても嫌がるでしょう。その割には、まだ表札を外さないでくれと言っていたり、切り株を抜こうとしたら普段は温厚なのに珍しく怒ったりと妙に愛着があるようです。徐々に態度は軟化しているように感じていますが。
とはいえ、不安なものは不安で、一応、枕元には非常食など一式が入ったリュックサックと、工事現場用のヘルメットまで置いていますが、この耐久性ではおそらく戸口まで逃げる前にぺちゃんこになってしまうでしょう。
そこで、祖母には黙ってまた別の業者に見積り依頼をしてみました。今日、大まかな(といっても全部屋の図を書いて写真を撮っていたので2時間位かかりました)調査に来てくれて簡単な相談をしました。どうも堺市の耐震基準は他の自治体と比べてもかなり厳しいこと、全体の美観などを考えると1000万円は見たほうがよいことなどがわかりました。1000万円はさすがに手が出せません。そこで、予算が切迫しているならば最低限、1階だけ工事をするのも一つの方法であると提案されました。これだと堺市からは補助金は出ませんが、大体古い家が地震にあったときは一階が潰されることが多いので、それもありではないかと考えています。
いずれにせよ、詳細な調査をしてもらった上で最終的な金額次第ですし、今すぐにというわけにはいきませんが、どうしたものでしょうか。