子供のテレビゲームをひきちぎって捨てたことを堂々と保護者の前で誇る教師

私は昔からテレビゲームが好きな人間です。今はあまりPS3やPS4などの最新機種を追い求めることはしませんが、今でもPS2などの古いゲーム(もうPS2が古いということに自分で書いて驚いていますが)で遊んだりします。ただしポケモンは例外で、今年になってわざわざそのためにニンテンドー3DSを買いました。今では公園でDSをしたり、電車でスマホのゲームに興じる大人も見かけますが、私は移動中は読書に耽ることが多いです。

さて、テレビゲームをしていて忌々しいことを思い出したので、こちらで吐き出してみることにします。中学生の頃にとんでもない教師がいたという話です。

私が卒業した、大阪府の高石市にある高石中学校には当時Tという社会科教師がいました。この教師、大変なゲーム嫌いらしく、保護者を前にした講演会かなにかで、自分はかつて息子のゲームをやめさせるためにゲーム機のコードを引きちぎって投げ捨てたと豪語したらしいのです。私の記憶が正しければ、後日生徒たちの前でも同じような話をしたと思います。ちなみにこの教師、パソコンやアニメに対しては別に否定的な話をしていませんでした。単に感情的にテレビゲームが嫌いなだけだと思われます。

この人が語ったことは、自分の息子を教育するということを放棄したと表明したにすぎません。しかも物を破壊して捨てた上で恫喝するなど卑劣で極まりない所業です。好きな人間だからこそなおよくわかることですが、確かにゲームには中毒性があると思いますし(私もなかなかやめられずに親から頻繁に怒られたものでした)、何事もやりすぎは様々な面でよくありません。親は他の事にもしっかり目を向けさせるべきでしょう。ゲームが嫌いならそれはそれで結構。しかし、人間、まして教育者なら暴力に頼らず言葉によって説得すべきです。

百歩譲って自分の子供に対してならこのようなことが許されるとしても(無論、許されるとは思いませんが)、わざわざ保護者の前で誇らしげに話したというのですから呆れ返ります。カッとなってつい暴力に訴えてしまったというわけではなく、この教師は自分の行いが正しいものだと信じて疑っていないからそんなことを臆面もなく言えたのでしょう。議会で破廉恥な発言をする昨今の政治家となんの違いがあるでしょうか。己の愚かさを堂々と誇って一体何になりましょうか。自戒も込めて書きますが、少なくとも当時の高石中学校で、私は優れた倫理観を持ち合わせた教師など見た覚えがなく、弱者、少数者を疎外する一方で、暴力を咎める者もなく、強い者に媚びへつらい、見て見ぬふりをするのが是とされるような場所でした。おまけに教師がこのような人間では暴力がはびこるようなところになるのは必然でしょう。

このように、大学で教育学を学び、教員免許を取っても、教育の何たるかさえわかっていない人物が教師になっていたことも由々しき事態ですが、同時に情けないのは、うちの母親はその教師の浅はかで暴力以外の何物でもない考えを批判するどころか、むしろ感化されていたことです。おそらく他にもそんな親はいたことでしょう。私なら自分の親にこんなことをされたら一生恨み続けるかはわかりませんが、決して忘れることはないでしょう。親子の信頼関係を破壊する方法を誇らしげに語る教師に教師を名乗る資格などありません。

現在ではようやく体罰が問題視されるようになってきましたが、子供をお持ちの方々はどう思われるでしょうか。私は今後親になったり、人に物を教えたりする立場になるかどうかはわかりませんが、彼のような人間は文字通りの反面教師として、自分の感情をコントロールする術を身につけ、また見識を備えた人間になりたいと思っております。

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