日東のランドナーバーはハンドル幅が狭すぎる?(日東への質疑応答あり)

私の自転車は、パナソニック製のツーリング車です。これは絶滅危惧種のツーリング車の中でもさらに設計が古めのランドナータイプの自転車です。購入当時はセミオーダーの完成車がありましたが、現在はフレームのみでしか販売されていません。

ハンドルは紆余曲折の末に、結局購入時についていた、日東のB136AAというものを使っています。幅は400mmです。日本縦断時もこれを使いました。

ところが、400mmといっても、ランドナーバーはドロップ部から下ハンドルにかけて末広がりになっているため、下ハンドルの芯から芯の数字に過ぎず、乗車時の大部分を握っているブラケット部分同士の幅はもっと狭いのです。測ってみたところ、だいたい36cmから37cmの間でした。

以前は同じ日東から発売されている、おそらくもっとも知られているであろうランドナーバーのB135AAを使っていたこともありましたが、これに至っては、下ハンドルまでの広がりが極端に強いためさらに狭く、一般的なセオリーどおりにブレーキレバーをつけた場合、450mmのものでは39cmほど、420mmのものにいたっては35cmしかありません。

体に余計な負担がかかりにくいハンドルの適切な幅は、立った状態で両肩の端の骨と骨の間の長さとか、乗車時でだいたい肩幅からそれより指1本くらい広いくらいだとかされているので、どちらかといえば華奢な私(骨から骨で約38cmほど)でさえ、B136AAの400mmと、B135AAの420mmは、ブラケット部分の幅では骨格に対して狭く、特にB135AAは明らかに狭すぎることになります。

一方、下ハンドルの幅は広すぎることになりますが、もしハンドルを選ぶなら、個人的にはブラケット部分が狭すぎるハンドルよりは、下ハンドルが広めのハンドルを選んだほうがまだマシだと思います。

どうせランドナーは強い前傾姿勢をとってスピードを出すものではなく、上でも書いたとおり乗っている時間のほとんどはブラケットを握る一方で、下ハンドルなど、下り坂や、路面状態が悪かったりと車体を安定させてブレーキを引きやすくする必要があるときくらいしか使わないからです。純粋なロードレーサーよりもツーリング車と設計や用途が比較的近いと思われるグラベルロードも、同じサイズのロードなら400mmのハンドルをつけるところを、あえて末広がりの420mmのものを標準装備していることが多いと思います。

さらに、ハンドル幅が狭すぎることの欠点は、ハンドルバーバッグに指が当たってしまって鬱陶しいことです。私はオルトリーブのハンドルバーバッグ、アルティメイトをつけているのですが、B135AAの420mmはブラケット部分を握っていると親指がショルダーストラップをつけるための突起に当たってしまい使い物になりませんでした。B136AAの400mmでもぎりぎりで、少しでも指を動かそうものならやはり触れてしまいます。B135AAには390mmのものもありますが、これはそもそもハンドルバーバッグをつけられるかどうかも怪しいのではないでしょうか。

ですから、特に、末広がり、フレアーがかかっているハンドルバーを探していて、なおかつハンドルバーバッグをつけようと考えている方はB135AAは避けたほうが良く、B136AAのほうがおすすめということになります。

ところが、B135AAは常に幅広く流通しているものの、B136AAはどういう扱いなのかわかりませんが、日東のホームページ製品一覧にはなく、(PDFのカタログには載っているのですが)2019年5月17日現在、Amazonでも在庫がありません。ちなみに私はネットオークションに出ている新品のものを落札しました。

なぜなのかどうしても気になり、日東に電話で質問してみたら、担当者がすぐに答えてくれました。カタログは毎年9月に更新されるが、B135AAもB136AAも30年以上作っていて、今後生産停止にする予定はなく、B136AAも取り扱っている店で注文したら、1週間くらいで手に入るはずだとのことでした。

ランドナー向きの日東製のハンドルバーには、上下のバーが平行のB132AAFというのもあるのですがこちらは私は使ったことがなりません。これはフレアーはB136AAよりは大きいが、B135AAよりは小さいとのことです。海外のグラベルロードではB132AAFが人気なのだそうです。

また、ランドナーバー全体ではB135AAが一番売れているらしく、フレアーの小さいB136AAは、ロードに乗ったことのある人に好まれているとも言っていました。私はないのですが。B135AAが狭すぎたり不便だと感じる人はそれほどいないのでしょうか。

とりあえず、B136AAは生産自体は行われており、手に入れようと思えば手に入れられることがわかりました。Amazonでは在庫がなくても、楽天では取り扱っている店はあるようです。

楽天市場での日東B136の検索結果

上に挙げたもの以外では、ランドナーバーではありませんが、それに近いマースバーと呼ばれるものに、B105AAというものもあります。これはAmazonなどでも在庫が切れていません。私自身は使ったことがありませんが、400mmでブラケット部分370mmと書いているサイトがあったため、ハンドル幅に関してはB136AAに握り心地が近く、B136AAが手に入らない場合はそれもありかもしれません。420mmまで10mm刻みでサイズがあります。

他にも、京都のランドナー専門店、アイズバイシクル(グランボア)が販売している日東製の特注品という選択肢もあります。ブラケット部分の幅も書いてあるところが良心的です。

なお、私はランドナーが流行った世代の人間ではありませんが、ランドナーを買った理由は、大学時代に日本縦断をした友人たちがこれに乗って憧れていたのと、色を自由に選べるからという単純なものです。懐古趣味でもありませんし、今ならツーリング車でもサーリーのようなもっと設計が新しいものを選ぶでしょう。

ハンドルだけ取ってみても、古いランドナータイプについているスレッドステムですとハンドルを換えようと思えばわざわざバーテープとブレーキレバーを外して、知恵の輪のようにしてハンドルを抜かなければならず、ハンドルに傷がつくリスクも高いです。今どきステムごと抜いて輪行をする人もほとんどいないでしょうし、あまりメリットがあるとは思えません。ランドナーバーですとハンドル自体の選択肢も日東のものくらしいかありません。アヘッドステムに変換するためのアダプタもあるようですが、安全性が気になります。一応、日東も出しているくらいですから大丈夫なのだとは思いますが。

上でも書いたとおり、私は現在はB136AAの400mmを使っていて、かつて一ヶ月で3000kmくらいこれで走って特別肩や腕が痛くなったということはないとはいえ(とにかく疲労が溜まったのは脚、特に太ももの前側)、420mmをつけたほうが身体に合うのかもしれませんが、交換が面倒くさくてどうしようか迷っています。

あとは、カンチブレーキは効きが悪く、雨の日の路面、特に下り坂では恐怖を感じたことがありました。現在はVブレーキを使っていますが機械式ディスクブレーキにしたいです。

日本のメーカーも伝統を墨守するばかりでなく、新しいものも取り入れたクロモリのツーリングバイクを出してほしいものです。







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする