TLCのSSDの寿命は1~2年?

パソコンのSSDを一つ手放すことにして、古い127GBのMLCのSSDと新しい512GBのTLCのSSDのどちらをシステムディスクとして残すか迷って調べ物をしていたら以下のページがGoogle検索のトップに出てきて呆れました。

https://土日休み.com/archives/2187#TLCSSD-5

ここからは、TLC採用のストレージの寿命についてご紹介していきたいと思います。

TLCの書き込み回数の寿命は、業界的には約1000~5000回とされています。大体低価格のUSBと同じくらいの書き込み回数です。また、MLCの寿命書き込み回数が約1万回なのに対してTLCは1000~5000回となっており、単純に10分の1の寿命とした場合は1~2年が寿命だと思っていても良いでしょう。

ただし、動画編集や画像編集などの負荷のかかる作業をメインで行った場合は1年で寿命を迎えてしまう可能性もあります。逆に、文書などを作成するくらいの負荷のかかりくい作業をメインで行った場合は4~5年ほどの耐久性はあると予想されます。

だそうです。10分の1と書かれていますが、そもそもMLCのSSD寿命が何年なのかはこのページには書かれていません。逆算すると10年から20年と言いたいのでしょうか。

ところが、別のページではTLCの推定寿命年数は「3~6年程度」と書かれています。TLCの寿命は単純計算で1~2年、「負荷のかかりくい[ママ]」作業なら4~5年ではなかったのでしょうか。自分で書いたことなのに食い違っています。

https://土日休み.com/archives/1939

現在一番流通しているSSDはTLCのものだと思いますが、本当にたかだか1~2年で寿命を迎える程度のものなら今頃アマゾンや価格コムのレビュー欄だけでなくあちこちのサイトでユーザーからの怨嗟の声が高まっているでしょうし、そもそも普及しないでしょう。SSDをあらかじめ搭載しているメーカー製パソコンだっていくらでも存在していますが、メーカーからしたら1~2年でお迎えが来るものをとりつけて売りたがるはずがありません。たとえ保証期間外だとしても信用が失墜することでしょう。常識的に考えておかしいわけです。

この土日休み.comなるサイトは法人向けスマホの代理店をしているらしい会社が運営していて、SSDなどのパソコン関係について書かなければいけない業務上の必然性は何もありません。おそらく集客のためにアクセスされやすい記事を書いているに過ぎないでしょう。パソコンについての基本的知識があるかどうかも疑わしいです。以上のことから、私が度々批判してきた、金儲けのことしか考えずに寄せ集めの不正確な情報を切り貼りしてお粗末にまとめているサイトの一つではないかという疑いが生じてきました。

このような中身の情報は信憑性が低いにもかかわらず、検索エンジンに上位表示されやすい細工、すなわちSEOにだけ長けているページがトップに出てくるのは見る人にとっては害悪でしかありません。実にこういうサイトが多いことか。

調べる側はもっともらしい外観に騙されずに、何を根拠に述べているのかという疑問を持つことや一般常識を大切にして用心したほうが良いと思います。ジャンルにもよるかもしれませんが、意外と個人のみすぼらしいページの方が正確で役に立つ情報を載せていたりすることのほうが多いものです。特に、実際に使ってみた人の感想は決め手になります。

TLCのSSDでも近年のものは以前よりも耐久性が向上しているらしく、一般的な用途なら気にするほどのことではなさそうです。

(参考)

https://ken-blg.seesaa.net/article/438844612.html

https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1811/29/news141.html

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