ジャケットをかけはぎしてもらう

お気に入りのジャケットにいつの間にか開いていた穴をかけはぎで繕ってもらいました。費用は送料含め5000円台半ばで、穴が開いていたのがどこかわからないほどの満足できる仕上がりでした。

穴は目立つところに2,3mmくらいのものが開いていたことに出かけ先でふと気が付き、ついでに寄った某百貨店の修理店で相談してみたら費用は1万円くらい、納期は3週間ほどかかると言われました。偶然気づいたので共布も持っていませんでしたし、1万円は高く感じたため、その日は頼まず、もう少し安くでやってくれるところはないかネットで検索して探すことにしました。

郵送でも受け付けてくれるお店はいくつも見つかりましたが、かけはぎ工芸織本というお店に依頼することにしました。創業30年以上の実績があって、料金体系も明瞭ですし高額ではなく、商品管理もしっかりしてそうだと感じたことと、送料がこちらから送る際だけ実費で、仕上がり後の送料お店側が負担してくれると書いてあったからです。ただしこの会社、今どき珍しいことにメールでの問い合わせがなく電話のみです。特に事前連絡も必要なく、必要事項を書いたメモを衣類と同封して発送すれば良いらしいです。私は一番近くて送料が安い大阪本店に送りましたが、5つある店舗の内どこに送っても受け付けてもらえると思います。確認したいことが何点かあったため発送する前に電話してみたら高圧的なところは全くなく、わからないことは丁寧に説明してもらえました。

共布と一緒に発送したジャケットがお店に届いたらすぐに見積もり結果の電話がかかってきて、料金は税込み4400円、納期は10日ほどだと伝えられました。料金のページには最低工賃が4000円と書いてあったので一番安い料金だということになります。どちらも百貨店の半額以下です。送料を合わせても5500円くらいでこれくらいなら良心的だと思い正式に依頼しました。

ところで、料金のページには「業者価格」という項目があります。おそらくかけはぎには高度な技術が要求されるので、専門的な技術者がいない会社が外注しているのでしょう。はっきりしたことはよくわかりませんが、もしかしたら某百貨店のお店もそのようにしているから料金が高いのかもしれません。

さて、返送されてきたものが今日届いたのですぐに開けてみたら仕上がりは完璧といっていいものでした。補修されたところには糸で印がつけられていましたが、それを外せばどこに穴が開いていたのか全くわからなくなりました。やはりミシンたたきなどとは比較になりません。ジャケットそのものの他に共布もちゃんと一緒に返してもらいました。かけはぎ自体頼んだのは初めてでよく知りませんでしたが、2,3mmくらいの穴だったからか、共布はあまり減っていませんでした。万が一また同じような穴が空いても十分に修理を頼める大きさです。期間も電話がかかってきてから1週間後と、説明された納期よりも早かったです。他には、仕上がり品と一緒に自社プリント入りのタオルが「粗品」として同梱されていました。直接のやり取りは見積もり時の電話の一回だけですが、顧客への気遣いは大切にしていると好感が持てました。

また必要になった時は再びこのお店に依頼しようと思いますが、そのような事態にならないことに越したことはありません。穴の原因はよくわかりませんが、汚れたままだと虫に食われやすくなるらしいと某百貨店で言われたので、他のウール類もまとめてクリーニングに出そうと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください