筋トレ関連の情報の現状
私は美容と健康増進のために筋力トレーニングを習慣的に行っている。といっても現在はウェイトトレーニングは行っていない。ジムなどに通おうものなら続けている限りずっとお金がかかるし、横暴なしょうもない他の利用者に気を遣ってまでトレーニングをしたくない。かといって部屋にダンベルなどを置く場所もないし、わざわざそこまでする必要を感じない、自分の体重を使ったトレーニングで十分な負荷をかけることができる。プロテインなどのサプリメントも一切摂取していない。まずはごく普通のバランスの取れた食事をおろそかにしないことから始めるべきだと思う。
トレーニングの方法論やメニューの構成はネット上の情報を参考にすることもあるが、扇情的な表現や、いかがわしいサプリメントの広告に誘導したりと商業主義と結びついたものがあまりにも多く、信憑性があるとは思えないものがほとんどだ。
近年はボディービルダーも含め、筋トレ系のユーチューバーも多くなっているようだが、彼らの身体を見ていると、実際はアナボリックステロイドなどの薬物でドーピングしていることが疑われる者が数多く見られる。ドーピング検査をしているという大会に出ているボディビルダーでさえ怪しいものだ。当然彼らは自分たちが薬物を使っていることは明かさない。そうすると彼らに憧れて群がる連中が少なくなって収入と結びつかなくなる。
それなのに特に未成年者や若い人が多いのだろうか、無知な人たちが彼らの勧められるままにサプリメントを買ったり、ドラッグユーザーと同じトレーニングをしても効果が上がらないので薬物に手を出したりする。アナボリックステロイドは日本では所持や使用が法的に禁止されていないので、個人輸入サイトなどを使えば簡単に手に入るだろう。アメリカなどは若者のステロイド汚染が日本よりもずっと蔓延していると聞くが、日本もアメリカを見習って立派なドーピング先進国の仲間入りをするのだろうか。
ネット上の情報が信憑性がないから本はどうかというと、やはり扇情的なタイトルの軽薄なものが目立つ。個人的には石井直方氏やその一門が書いたものは参考になることが多いが、学術的な研究者であるはずの石井氏でさえ、科学的根拠のない健康器具の開発に携わり、しかもそれを学術的な水準を満たしているとは考えにくい質の低い「学会」で発表して権威づけするビジネスに関与していたことが明らかになった。
https://te-koku.com/archives/543
こういう状況なので、結局は雑多な情報の海に溺れて右往左往せずに自分の身体の感覚を研ぎ澄ませて試行錯誤しながら判断するしかないと思う。