「檄を飛ばす」の誤用の割合の変化

以前にも書いたような気がするが、「檄を飛ばす」という語が激励を送ったり怒号を浴びせることと混同して誤用されていることが多い。

多いことは知っていたが、テレビ局であるMBCまで「檄が飛ぶ」などと誤用したまま報道していることがわかって呆然とした。

現在、基礎訓練が大詰めとなっていて、22日は国分駐屯地で教官らから檄が飛ぶなか、隊員が懸垂や腕立て伏せ、かがみ跳躍などをしました。

https://www.mbc.co.jp/news/mbc_news.php?ibocd=2020052300042278

興味深いのは、goo辞書によると「国語に関する世論調査」で、本来の意味ではない「元気のない者に刺激を与えて活気づけること」と答えた人の割合が、平成15年の時点で74.1パーセントだったのに対し、平成19年では72.9パーセント、平成29年では67.4パーセントと、誤用している人の割合のほうが圧倒的に多いのは変わらなくても徐々に減少してきていることだ。

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%AA%84%E3%82%92%E9%A3%9B%E3%81%B0%E3%81%99/

言葉は時とともに変化するものだが、本来の意味から離れた使い方は必ずしも右肩上がりで増えていくものではないことがわかった。

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