SURLYのDisc Truckerのフレームサイズについての注意
SURLYの自転車、Disc Truckerのシートチューブの長さが、公式サイトの図面と異なることがわかりましたので注意喚起します。輸入代理店も販売店もおそらくどこもこのことは指摘していないと思います。
SURLYの公式サイトの図面を見た限りでは、フレームのサイズ、すなわちシートチューブの長さは他のメーカー、たとえばGIANTなどと異なり、BBの中心から、シートチューブの上限までではありません。
https://surlybikes.com/bikes/disc_trucker
たとえばフレームサイズ46cmですと、実際のシートチューブの上限までの長さはそれに数センチ足した値になるはずです。ところが、フレームの現物を計測してみたところ、図面とは異なり、BB穴の中心から46cmシートポスト上限までで46cmでした。
SURLYの他の自転車も同じように図面と異なっているのかといいますとそういうわけでもないようで、同じSURLYのMidnight Specialという自転車のシートチューブは、公式サイトの図面どおりに、説明がややこしいですが、トップチューブ上辺とシートチューブの左辺の交点からシートチューブ断面に平行に伸ばした延長線と、BBの中心との距離までで46cmでした。Disc Truckerと違い、もともとついているシートクランプの上限までですと49cm以上あります。
ですからDisc TruckerとMidnight Specialでは、同じ46cmのフレームサイズでも、仮に全く同じ姿勢で乗るとしたらシートポストを出す長さが違ってきて見た目の印象も異なります。個人的にはツーリング車はあまりシートポストを突き出さないほうが見栄えが良く、逆にロードではあまり出さないと格好悪く感じるので、シートチューブの長さが逆なら良かったのにと思っています。
SURLYのフレームはネット通販で購入する方も少なくないと思いますし、実店舗でもSURLYを取り扱っているような店は、スポーツバイクのサイジング、フィッティングのノウハウがあるとは限らず無頓着なこともあるように思われますので、参考になればと思います。私の測ったDisc Truckerのフレームは2020年に新しく発売されたモデルの46cmです。
ところで、自転車を組み立てる際に、ヘッドセットのベアリングを受けるためのクラウンレースという部品をフロントフォークに打ち込む必要があるのですが、Disc Truckerには専用の工具を使ってもいくらやっても入らず、クラウンレースが二個も駄目になってしまいました。私のフォークが特別精度が悪いのかとも思いましたが、Midnight Specialでも同じ結果でしたのでそういうわけでもなさそうです。このことは詳しくは別の記事に書いています。
https://te-koku.com/archives/6290
ですから、そもそもSURLY自体がいい加減なところがあるのかもしれません。モデルにもよるでしょうし一概には言えないとは思いますが、レースチームに機材を供給しているようなメーカーのほうがそのあたりの精度は高そうな気はしますがどうなのでしょうか。