SNSを私的な空間とみなす危険人物

Twitterをしていて呆気にとられたのですが、TwitterなどのSNSに限らず、インターネットがまるで自分の家のような私的な空間と錯覚している人は少なくないのでしょうか。間違っているのをわかっていて単なる強弁で言っているだけなのか、本気で勘違いしているのかどうかはわかりませんが、本気だとしたらかなり危ないと思わされました。

否定しようのない事実として、インターネット、より厳密にはワールドワイドウェブは全世界に開かれた公共の空間ですし、そもそもそのようなものを目指して開発されました。

Webってどういう意味?意外と知らないWebの歴史【インターネット・アカデミー】
Webの生みの親はイギリス人のティム・バーナーズ=リー博士です。インターネットの中でももっとも重要なシステムであるWWW(World Wide Web)を発明しました。URLによく使われている 「www」の部分は、もちろんティムの考えた WWW に由来します。

ですから特別な処置をしない限りは、基本的には誰でもどんなページにも自由にアクセスすることができますし、特にTwitterのようなSNSは、全世界の見知らぬ同士が簡単に投稿を探し出し、素早くやり取りすることができるように作られています。

Twitterが本当に私的なつぶやきで済むのなら、デマや陰謀論が蔓延ったり、誹謗中傷による裁判沙汰や自殺などの社会問題に発展することもありえないでしょう。一人で紙やワードファイルに書き込んだり、音声をボイスレコーダーに録音するのとは決定的に異なります。近年でもいたずらをSNSで発信したことによって社会的な制裁を受けるなどした例は枚挙にいとまがありません。

もちろん応答する、しないは自由ですし、サービスによっては不快な発言を排除する機能もありますが、自分の全く知らない人が、必ずしも自分の望ましいとは限らない発言、中には厳しい批判さえも投げかけてくることがあるのも当たり前のことです。いかにくだらないつぶやきであっても、ウェブ上に投稿した時点でその発言は全世界に公開され、公的な責任を追及されざるをえません。それが嫌な人のために、Twitterにはわざわざ自分の投稿の閲覧者を「フォロワー」に制限する機能がついているのです。このサイトにもコメント欄があり、全世界から誰でも自由に投稿することができるようになっていますが、私が設定を変更さえすればコメントを受け付けなくしたり、特定の利用者のアクセスを制限したり、特定の利用者しか投稿することができないようにすることが可能です。

このように、ワールドワイドウェブは全世界に開かれた空間であることが大原則であるにもかかわらず、大人になってさえもその自覚や責任を欠いてを利用しているとしたら、あまりにも常識を欠いていますし危険なことです。Twitterなどでデマを拡散するような人たちの中には、ウェブ上の世界が公的な性格を帯びた、容易に他人に影響力を及ぼすことができる空間であることを自覚していて意図的にデマを広めたいと思っている人たちがいる一方で、まるで自分のアカウントによる画面を自分の家の中かなにかのように勘違いしていて、決して私的な空間とはいえないことへの自覚がない人がいるかもしれないと思いました。普段は仲間内だけの馴れ合いで先鋭化した人たちによる、仲間内だけのつもりで発信した情報が、悪意を持った人達によって爆発的に拡散されていく場合もあるのかもしれません。

そのような人たちがSNSのような開かれたコミュニケーションができるサービスを利用することは百害あって一利なしですから、私的なつぶやきがしたいのなら上にも書いたように、紙に書くなり、ローカルでWordファイルに書き込むなりしたほうが、本人のためにも社会全体のためにも有益です。

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