『1億人の英文法』を読み始める
大西泰斗、ポール・マクベイ著『一億人の英文法』をAmazonで購入して読み始めました。
なぜ『一億人の英文法』を買ったのかといいますと、英語を話せるようになるためには英文法を復習して、その知識を会話に応用するのが近道ではないかと考えた結果、この本はその目的に適当ではないかと思ったからです。
まだ途中までしか読んでいませんが、『一億人の英文法』、極力、他の分厚い文法書にありがちな文法用語を使わずに、文体も軽く、全部読み通すことができるように工夫しているのを感じます。白黒ではなくカラー刷りで、イラストも多用されていて、読んでいてあまり勉強しているという気にならないのに、オーソドックスな参考書では見逃されやすそうなこともサラリと述べていて、内容が詰まっていてなおかつ面白いと思います。
おそらくこの本を読むのは、私のように、一通り高校までの英語、特に受験英語を学んだものの、まだ英語を話せるようには至っていない人が多いと思います。そういう人は基礎的な文法の知識はありますので、スラスラと読み進めることができるでしょう。内容は高度というわけではなく、be動詞や3単現のsの説明など、中学生でも習うような基礎的なことから説明されていますが、果たしてまだ文法を一通り学んでいない高校生がこの本を読んで理解できるでしょうか。「『話すため』の英文法」と銘打っているだけあって、同じ文法事項の説明でもアプローチが既存の文法書とは異なるからです。英文を読むときには重宝する5文型の分類も出てきません。ですから、この本を読んで、テストの成績アップや、大学入試対策につながるのかは、一度知識を詰め込んでしまった私には判断できません。しかし、とりあえず最後まで読んでしまって、なんとなくでも、著者の言うような英語の「感覚」を味わうことは、少なくとも、英語への苦手意識をなくすという効果はあるのではないでしょうか。一見無機質な英文に、日常で英語を使っている人々の生命を感じることができるようになるとでもいうのでしょうか。
読みやすいとはいえ、文法事項を一通り網羅しているので、700ページ近くある厚い本なのですが、著者は、高校生なら1週間から10日で読み終わるくらいの知性と勢いが必要であると言っています。忙しい社会人とは違って私も未だ学生の端くれ、そう言われると10日以内に読まねばという気になってきました。読み終わったら報告する予定です。
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