吹奏楽部の暴力的指導覚書

 弁護士や医師、臨床心理士らでつくる「市子どもの権利サポート委員会」。聞き取り調査により、昨年3月に報告書をまとめた。当初は保護者の意向で非公表としていたが、実態を広く知ってほしいと保護者が方針転換したため、この日の公表に至った。

それによると、生徒は19年6月8日午後、コンクールを控えた合奏練習中、楽器の音が合わないとして顧問の男性教諭に「廊下に出て100回練習してこい。出ていけ」と厳しい口調で指示された。その後、4階から落ち、駆け付けた顧問に「先生、ごめんなさい」「できませんでした」などと言い、搬送された。

 顧問の指導については、「叱責することが大半で部員がほめられることはほとんどなかった」「管理的、硬直的だった」と断定。「部員たちが萎縮いしゅくしていた」とした。

 また、部活動は「ブラックボックス化」し、「校長ら管理職が部活動に関与せず実態をほとんど把握しておらず、教員間でも情報共有されていない」と学校を批判した。副顧問2人がいたのに、ほとんど関与していなかったと明示した。

(中略)

また、部活動は「ブラックボックス化」し、「校長ら管理職が部活動に関与せず実態をほとんど把握しておらず、教員間でも情報共有されていない」と学校を批判した。副顧問2人がいたのに、ほとんど関与していなかったと明示した。

https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20210416-OYT1T50039/

未だに吹奏楽部で強権的な顧問による、非合理な暴言や暴力を用いた指導が行われている良い実例だと思う。しかもこの学校は淀川工業高校などと違って(公立)中学校である。「100回練習してこい」などまともに指導、教育する者の発言ではなく、むしろそれを放棄していることや、自分の情動が制御できないことを表しているに過ぎない。

顧問はまだ31歳。平成生まれである。淀川工業高校を批判した記事に、大学で教職を取っている学生の方から、同じ授業を受けていた学生のうち、体罰を受けた学生が半数にのぼり、体罰を肯定していたことに恐ろしさを感じたとコメントを頂いたことがある。

皆口を揃えて、「殴られたり、バカとか死ねとか言われたけど、それは私たちを思ってのことだったから」と言っていてめまいがしました。彼らはその思い出を胸に、大学まですくすく育ってきたようですが、その後ろに、その暴力暴言に傷つき、その後の人生に暗い影を落とした人たちが何人いるのだろう、と途方にくれる思いでした。そして、こういう考えをもつたくさんの人が教職課程をとっていることに震えました。

この方の批判は的確だと思う。この顧問も身体を使った暴行をしていたのかまではわからないが、彼らと同じような人生を送ってきたのかもしれない。こういう人物でも教員免許を取得できるし教員として採用されることを改めて知った。

転落した女子生徒は幸い一命をとりとめたらしい。まだ10代前半の女の子が死んでもおかしくないような状態でも先生に謝るなどなんと不憫だろうか。おぞましい洗脳である。

課外活動だからか無法地帯になっているのはいけない。活動内容をもっと一般市民にも公開して批判を含めた意見交換ができる場を設けたほうが良いと思う。第三者の専門家による委員会による調査がなされたのは健全だと思う。

そもそも部活動の意義も問い直して子供たちに説明すべきではないか。本来は部活動に入ること自体に無条件に価値があるわけでもないし(私が中学生だった頃も、部活動に入って当たり前のような風潮があったが今からするとおかしい)、部活動での出来がその人の人格を高めるわけもないはずだが、部活動によっては推薦制度に利用できて経済的な利害が絡んでくるからそう単純なものではないのかもしれない。

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