ポケットモンスターシャイニングパール(ブリリアントダイヤモンド)を7時間くらいプレイしての感想

「ポケットモンスターシャイニングパール」をトバリシティまでプレイしての感想。リメイク元の「ポケットモンスターダイヤモンド・パール」は、それを遊ぶためにDS本体をアルバイトで貯めたお金でしたほど思い入れがあるソフトだ。おおむねオリジナルの雰囲気を現在の綺麗なグラフィックで再現されているし、BGMにも余計なアレンジがされてない。グラフィックといえば、無理に「ソード・シールド」などに合わせることなく、マップ画面ではリメイク元のように二頭身のデフォルメされたキャラにしているのも好感を持った。現在の美しいポリゴンで描かれたちびキャラは可愛らしい。はじめて遊ぶ人も十分楽しめると思う。

しかし、特に「XY」以来にいえることだが、戦闘に出していないポケモンも経験値がもらえるとレベルが簡単に上がりすぎて、トレーナーやジムリーダー戦が弱点をつけばほとんど一撃で倒せてしまう。もともとこんなに弱かっただろうか。これでは単調な作業プレイのようになってかえってやりがいが感じられなくなる(実際に「アルファサファイア」は、オリジナルの「ルビー・サファイア」では苦労したトウカジムのセンリのケッキングさえ、適当に進めていても力押しで勝ててしまい、あまりにも簡単すぎて一度途中でやめてしまった。)。レベルが上がりやすくなっている分、相手のレベルも相当に上げないとゲームバランスが狂ってしまう。相手のトレーナーやジムリーダーはこちらよりも手持ちの数も少ないのだから、その分レベルはやや高いくらいになるのがちょうどいいバランスだと思う。制作側は普通に進めていて、手応えがあって面白いと思っているのだろうか。「赤緑」で遊んでいた自分の小学生の頃を振り返っても、子どもたちからしても簡単すぎるだろうし、戦術を組み立てて勝ち進めていく面白さも身につかないのではないか。かつては一匹ないし数匹だけを集中して育てるか、全員をまんべんなく育てるか選ぶか悩んで苦労する楽しみもあった。オリジナルでは序盤でジュピターが使ってくるスカタンクの「つじぎり」が強くて全滅したのが懐かしいが、今回は力押しで勝ててしまった(レベル20程度で「かえんほうしゃ」を使ってきたのには驚いたが…)。

「XY」からといえば、これは賛否両論あると思うが、ゴーストタイプはともかくも、はがねタイプにあくタイプの技が等倍になるのは常識的に考えておかしい。金属に「かみつく」などをしたら歯が欠けてしまうだろう。特に、もともと弱点が一つしかないように作られたであろうドータクン(ドーミラー)の個性が弱くなってしまっている。おそらくオンライン対戦のバランス調整のためだと思うが、他にやりようはなかったのだろうか。

なぜか一度使ったらなくなるように戻ったわざマシン3個という中途半端なことをするくらいなら、ひでんマシンを廃止する必要はなかったのではないか。周りに出現しない場所でもいちいち「やせいのビッパ」が手伝ってくれるという設定はおかしい。オリジナルの世界観をぶち壊しにしている。確かにひでんわざはもともと忘れられないし、それを覚えさせるためのポケモンを連れて行く必要があるが、ひでんわざはストーリー進行で使う分にはどれも便利で強力な技だし(中盤以降で使えないのは「いあいぎり」くらいか)、もともとひでんわざを覚えさせることを想定して野生ポケモンが配置されているから変える必要はなかったと思う。特に今作の序盤から登場してひでんわざを覚えるムックルやビッパは、ひでんわざとの相性が良いし、進化させれば十分最後まで戦える強さだ。しかも、わざわざひでんマシンを廃止したわりには「テレポート」や「フラッシュ」は変わらずメニューから使えるままになっているし、特に「フラッシュ」はわざマシン覚える必要があるのが中途半端。そもそも、わざを覚えたポケモンを連れて行かなくてもいつでも「いわくだき」や「いあいぎり」などができるのならば、わざわざ岩や木を設置しているゲーム上の意味がなくなってしまう。あまりにもお手軽さを追求するあまり、やはり世界観を損ねている。今回はレート対戦などはないのだから、なおさらリメイク元を現在の技術で再現することを重視してほしかった。

ブティックと引き換えにトバリシティのゲームコーナーは案の定なくなっていた。そのくせBGMはユーロビート調のゲームコーナーの曲のまま(初代「赤緑」のゲームコーナーの曲の一部分がアレンジされて入っている)だからちぐはぐだ。私は小学生以来初代からほとんどすべてのシリーズをやっているが、パチンコやスロットなどのギャンブルなど今まで一度もしたことがないし周りでも聞いたことがない。任天堂も「12才以上対象」にしたくないしそうする必要もないが、国内外問わずCEROなどの自主規制団体もいい加減自分たちのやっていることのバカバカしさを自覚したほうが良い。規制すべきゲーム内容と子どもへの悪影響の因果関係について実証的なデータを元に活動しているのか。子どもや親を甘く見すぎていると思う。コーディネートも、「XY」以降のように髪型や洋服をそれぞれ選べるのではなく、髪型から服まですべてセットになった「スタイル」が選べるだけでしかない。女の子(これも「ジェンダー」や人種の圧力に配慮したのか、「サン・ムーン」以降「『写真』を選ぶ」ようになっているが)の主人公が旅立つ前、帽子を被っていない姿を見て(オリジナルでは最初から被っていたと思う)帽子がないほうがかわいいのではないかと思ったが一度被ったら外せないのが残念。しかも少なくともトバリシティに初めて訪れた時点では選べる「スタイル」も9種類しかなく、しかも高いものが多い(最高で120000円)。

あと細かいことだが、トレーナー戦で相手トレーナーが戦闘の最初にポーズを取るのだが、全く動きがなく足を上げるなどのポーズを取っている状態が不自然に感じた。一瞬ではなく少し長いからだろうか。(追記:よく見たらこのポーズ、オリジナルのドット絵のものですね。原作を遊んだ人は気づけば私のようにハッとさせられるかもしれません)

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