宮地真一『メンサ会員でギネス記録樹立者の天才が教える最高の記憶術』の間違い等

Amazonのトップページを見ていたら、宮地真一『メンサ会員でギネス記録樹立者の天才が教える 最高の記憶術』という本が出てきました。

メンサ会員でギネス記録樹立者の天才が教える 最高の記憶術

私は物覚えが悪いのが悩みなもので、軽薄なタイトルですがどんなものかと気になって「試し読み」を開いてみたら以下のような文章が書かれていました。

「中国の「三国志」に、有名なエピソードがあります。後の魏の皇帝・曹操が行軍しているとき、疲弊している兵たちに、こう励ましたといいます。」(強調は引用者)

言うまでもないことですが曹操は皇帝に即位していません。死後に武帝と追尊されてはいますが魏の初代皇帝は息子の曹丕です。先日は大学受験対策の世界史の参考書の誤りを指摘したばかりですが、まさに大学受験の正誤判定のひっかけ問題に出そうな文です。よくありそうな勘違いとはいえ、記憶の達人、天才と称している割にはお粗末だと思いました。

ついでに文は読点が多すぎて読みづらくなおさら知性が感じられません。「中国の「三国志」に有名なエピソードがあります。後の魏の皇帝・曹操が行軍しているとき、疲弊している兵たちにこう励ましたといいます。」これくらいで十分でしょう(句読点の打ち方については本多勝一『日本語の作文技術』が参考になります)。

本多勝一『日本語の作文技術』

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