『モラトリアム人間の時代』によると
イギリスの劇作家、ジョージ・バーナード・ショウは、二十代の頃に自分から家を飛び出し、作家になるために一日五ページを書く訓練を行っていたらしい。このエピソードは自主的に古典的なモラトリアム期間をとった人物の例として書かれていた。歴史に名を残した大作家でさえそれほどの努力を行ったのだから、物を書いて報酬を得ようと思うなら凡夫外道の私は尚更コツコツと地道なトレーニングをこなしていく必要があろう。五ページというのは具体的にどれくらいの分量かまでは書いていなかったが、今の私ではあるテーマについて一日に原稿用紙五枚書くことさえ困難と言わざるをえない。レポート用紙五枚(6000字くらいか)ならなおのことである。